11月25日、『お茶の水女子大学こども園』へ第三回目の職員研修に行ってきました。
今回も4園の職員が集まり、総勢14人で保育の現場を視察させていただき、多くの学びを得て戻ってきました。
ところで、私たちと『こども園』の出会いについて少しお話をさせていただくと、昨年度、法人内で同園の保育者向けDVD教材『創る・織りなす保育』を見ながら保育の学びを深めたことがきっかけでした。
『お茶の水女子大学こども園』の日常生活を紹介しているDVDで、私たちが研修でお世話になっている
株式会社保育のデザイン研究所の川辺尚子先生からご紹介いただいたものです。各園の職員がこのDVDを見ながら自分たちの保育と比較したり、感じ・考え・学んだことを下敷きに、今年度の待望の視察となりました。
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今回のチームもまずは0~2歳児クラスから見学させていただきました。
子どもが本棚に足をかけないよう画用紙で波型の模様を貼り、「本のお家だよ」と語りかける保育を実施していました。これは、保育者が「危ない」「やめてね」という否定の言葉を使わずに保育ができるよう、環境が工夫されている模範例でした。子どもの動きをよく観察して、子どもたちにとってより良いことを、すぐに実践し実行している点が同じ保育者として見習いたい点だと学びました。
おままごと遊びに使うお皿やコップは、ぬくもりある木のおもちゃが多く使われていました。
玩具については、種類の多さが印象的で、種類がたくさんあることで様々な遊びが展開できるよう工夫されていました。
5歳児クラスでは、毛糸を使って機織りのような編み物を制作していました。この毛糸の遊びは男の子がとても集中して行っていたようです。機織りの隣では、女の子がマーカーペンを使ってオリジナルの絵本作りに没頭していました。
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保育者が子どもたちの遊びを無理に盛り上げたり、逆に注意したりする場面もなく、子どもも保育者も自然にその場で過ごしていることが印象的でした。
保育環境が子ども目線で作らていること。そして、それらが住み心地のよい、充実した気持ち良い空間になっていること。今回の視察では、“生活が主体となった保育の実践”を理解し、学び取る大変良い機会となりました。
この経験を各職員が園に持ち帰り、現場で活かしていきたいと思います。