聖光会のルーツである保育園を約70年前に立ち上げた祖父・石川順助は、アメリカに留学する機会を太平洋戦争勃発の影響により逸し、失意の中で人々に「大国アメリカとの戦争は無謀である」と発言していたところ、「非国民」と罵られ、結果、特高警察に捕らえられてしまいます。しかし戦後はその逆で地元・立川市で数少ない戦争に反対した先見の明をもつ男として世間に知られることとなりました。私の子供のころ石川翁は「常識を疑え、時代によって常識は覆される」とよく言っていました。今の世界、日本の状況を見るにつけ、いよいよ祖父の言葉が現実味を帯びてきているように感じます。
世界が大きな転換点を迎えようとしている現在、私は人にとって大切なものは「教養」と考えます。例えば外国語が話せても人の基礎たる「教養」がなければ、それは単に他言語が話せる人という事になってしまいます。教養とは人間が様々な実体験、学びから得る知識や品格を指しますが、お子さんたちが活躍する未来は、それらを駆使しながら今まで以上に多くの判断、決断が要求される世の中になる事でしょう。
聖光会の保育園ではその基礎となる「意欲」、そしてそこからはじまる「学び・学ぶ力」を育てることを目標に日々お子さんたちと真剣に向かい合いながら、よりよい保育の環境を深めています。
また、世界が変わっていくのに合わせるように常に先生たちも様々な学びの機会、経験する機会を共有しながら保育内容のアップデートにも取り組んでいます。
保護者の皆様にも、聖光会の保育園でお子さんと共に楽しくいろいろな発見をして頂ければ幸いと考えます。
ぜひ、遊びに来てください。先生たち皆でお待ちしております。
社会福祉法人聖光会 理事長